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高畠先輩の講話のお礼と焼酎談義(宮崎編)

Subject: [qsob 186] 高畠先輩の講話のお礼と焼酎談義(宮崎編)
Date: Mon, 20 Oct 2003 12:33:50 +0900
X-Mailer: Lotus Notes Release 5.0.4a July 24, 2000

おつかれさまです。六代目、福田です。

 18日の高畠先輩の講話について報告させて頂きます。
 18日はOBにとっては懐かしい三畏閣で開催されました。
 先輩のお話は、ご自身が少林寺をはじめられたきっかけ、部創設期のころ、
 仕事と少林寺など、どれをとっても素晴らしいお話で、先輩のお話を聴くときの
 学生(1〜3回生)の真摯な眼が印象的でした。
 私自身、先輩の貴重なお話を伺うことが出来、本当に感謝しております。

 そのあとの懇親会も盛況でした。色んな意味で感慨深いものがありました。
 お忙しいなか、高畠先輩、本当にありがとうございました。

 今後とも継続していければと思います。
 現役の声として、
 「就職活動の意見交換をOBの皆さんとさせて貰えないか?」
 との意見もあるようです。そのようなニーズに今後応えてあげることができれば
 と思います。

 高畠先輩からは焼酎「魔王」と大吟醸「雨後の月」も差し入れて頂きました。
 「魔王」はあまりにも有名で私の焼酎談義でも後日紹介しますので、
 「雨後の月」の紹介を簡単に。それからまた、焼酎談義を継続させてもらいま
す。

 「雨後の月」:呉市「相原酒造」の造る酒。のど越しの良い辛口酒で、まろやか
        な舌触りと絶妙なコクを特徴とするフルーティな逸品。
        酒名は、2代目が敬愛する徳富蘆花の「自然と人生」の短編タイ
        トルにちなみ命名。
        「雨後の月」は明るく周囲を照らす、という意味が込められてい
る。

 それでは、本日は宮崎焼酎の話題を。

 田浦先輩、球磨焼酎編では貴重な情報をありがとうございます。
  田浦町の名称がなくなるとは知りませんでした。
  こちら川内も市町村合併で市の名称が変わるとのことで、いま市民に
  新しい市の名称を募集しているところです。

  先輩にご紹介頂いた芦北の焼酎「葦分(あしきた:芦北の古地名?)」は、
  芦北町の提案を受け、人吉の峰の露酒造が技術と場所を提供し製造している
  焼酎のようです。昨日川内に帰る途中、先輩にご紹介頂いた酒屋で探しました
  が見つかりませんでした。しかしその酒屋は色んな焼酎が置いてあり、
  下に記載の「月の中」も置いてありびっくりしました。

 宮崎の焼酎といえば、「霧島」。霧島酒造は本社を都城に置き、宮崎県でシェア
7割を占めるトップメーカーです。最近はシーナ&ロケッツをCMに起用した
「黒霧島」で黒ブームを作り出しています。味も上々、私は黒より従来の霧島の
方が好きです。

宮崎といえばそば焼酎という方もいらっしゃるかもしれません。大手のメーカーは
綾町で酒泉の杜を展開している多角化経営の雲海酒造、高千穂地方の神楽酒造の
「天照」、また幻の焼酎と言われる「百年の孤独」「野うさぎの走り」など
個性的な焼酎を作り出している黒木本店など、宮崎の焼酎の特徴はその多様性で
あると思います。

鹿児島は芋焼酎(奄美群島は黒糖焼酎)、熊本は米焼酎、大分や長崎は麦焼酎、
というように各県はおおよそ○○焼酎圏というくくりがありますが、宮崎の場合は
焼酎圏が混在している、近隣では珍しい県だと思います。本当に宮崎県の焼酎は
バラエティーに富んでいます。宮崎県知事が土産に焼酎を持参しようとした際、
種類が多すぎて大荷物となったという笑い話があるほどです。

これは、南北に長い宮崎の地理的理由によるものといえそうです。焼酎に限らず、
酒は、その
土地で取れる原料と結びついて風土に合ったものがつくられてきたものです。
宮崎はそうした地理的要因に加え、天領、延岡藩、人吉藩、高鍋藩、佐土原藩、
飫肥藩、薩摩藩と、7つの領土に別れていたという歴史的経緯も相まって、
その中に異なる焼酎圏が形成されてきたようです。

このような中で私が気にいっているのは県南の日南地方の芋焼酎です。鹿児島の芋
とは
一味違った味わいがあると思います。文字通り特製の甕で出荷される京屋酒造の
「甕雫」、
古澤醸造の「八重桜」、松露酒造の「心水(もとみ)」など、手元にいつでも置い
ておきたく
なる焼酎ばかりです。

あと、私は飲んだことがないのですが、東京方面では「月の中(つきんなか)」と
いう焼酎が
有名のようです。以前の日経新聞土曜版のなんでもランキングでも上位に位置して
ました。
親子3人で営む小さな蔵(岩倉酒造場)で、新鮮なサツマイモが手に入る9月から
11月
しか造らないそうです。この焼酎を飲んで芋焼酎に関する価値観が変わったという
人も居る
ようです。

宮崎県の焼酎生産量は鹿児島県に譲りますが、消費量は日本一です。これは、20度

焼酎をそのまま「生かロックで飲む」という習慣によるところがあると思います。

次回はいよいよ焼酎王国の鹿児島県です。鹿児島は1回では終わりません。